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2025/06/20 22:48 |
わたくしたちのフィルターは無敵なんですのよ!(3) -特別普通です-

このエントリは続きものですので、二つ前一つ前のエントリを先にお読み下さい。

(3) -特別普通です- では、腐女子的趣味活動、ひいては「腐女子であること」を特別に面白がったりする風潮ってどうなの? という気持ちから、そもそもの「趣味」が生活(人生)においてどんな位置を占めているかを考え直しました。
「腐女子」の認知や批判が広がってきた原因についても、わたしなりに考えてみました。

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"腐女子であること"はそんなに恥ずかしい事か

(2)では「結局恋愛ってそういうもんでしょ」と多少投げ遣りになってしまいましたが、ざっくりとまとめると、恋愛も腐女子的趣味活動も、お里は同じなんじゃないの? ということです。
お里が同じと考えると、腐女子趣味を特別視することに違和感を覚えるのです。「"腐女子的"恋愛論」とか題しておいてどの口が言う、って感じですが。
弁解するならば、違和感を覚えるが故に強調してみた、というところでしょうか。
……話が逸れました。

生活(人生と言ってもいいかもしれない)の要素を区切ったとき、「私、腐女子です」って名乗ることは「私、テニスやってます」って言うのとそう変わらないと思うのですよ。
腐女子的趣味活動(二次創作同人誌つくったり買ったりコスプレしたり?)は、結局は「趣味」という大きなカテゴリの中に包含されるので、テニスをやるとか、読書するとか、写真を撮るとか、それらと同じ階層にあると思うのです。
何てことは無い、趣味のひとつ、違ったベクトルの感情表現・ストレス発散方法のひとつだと、わたしは思います。
(そもそも生身の人間と付き合わないことが非難の種になるのは不条理ですよ。世の中には無生物と結婚しちゃうような猛者だって居るんですから……)

恋愛が趣味と同列なんて有り得ない、とか、仕事も恋愛も趣味も全部適度に頑張ってる、とか、いろんなタイプの人がいます。
でも共通しているのは、その原動力があるということ。
これについてのわたしの詳しい考察を始めると長いので割愛しますが、この原動力は、今いちばん大切にしなくてはならないものかもしれない、とわたしは思っています。
腐女子であることは何ら特別ではないし、趣味より恋愛を頑張る人も、仕事に追われてそれが充実している人も、その誰もが"普通"の人間の姿なのではないでしょうか。

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さて、とりあえず本編は終了です。続きは番外編。


何故、いちいち「腐女子」が取り沙汰されるのか

……趣味は人それぞれであり、その基盤にあるものが少し変わった嗜好であっても、それを非難する権利は誰にも無いはずです(犯罪になっちゃうようなのは別)。
それでも、わざわざ研究されたり分析されたり、男性オタク(往々にして"キモオタ"と呼ばれる人々)から「キメェ」と言われたり、腐女子の側もそういった状況に過剰に反応してしまったりする。
これ、何故なんでしょうか。
わたしはカルチャーの専門家とかでは無いしたいして調べてもおりませんので、ほとんど憶測で物を言いますが、わたしなりに考えてみました。

「腐女子」という言葉ができたての頃、それはBLを好む変わった(気持ち悪い)性癖の持ち主である女子をさしていました。
また、そもそも内部からの自称という形でできた言葉なので、腐女子以外は腐女子という言葉自体を知らなかった(可能性が高い)と考えられます。
認知されていなかったものが陽の目を見たから軋轢が云々とか、ホモが好きだなんて云々とか、色んな議論はされてきているのでしょうが。
わたしは、「腐女子」という言葉のインパクトの強さが、注目や批判の一端を担っていると思います。
だって、った、女子、ですよ。
「腐」って漢字、まともな意味に使うのそうそう見ませんよ。豆腐と貴腐ワインくらいですよ。

BLや同性愛を美しいものや芸術に近いものとみなす流れは決して新しいものではありませんし、善かれ悪しかれ、ネーミングは重要なんですね……。

あれ、どうしてこんなところに着地してしまったんだろう……落ちが完全に行方不明。

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わたしの無計画さが如実に表れたまとめです本当にありがとうございました。
また思いついたら何か書きにくるかもしれません。

最後に腐女子らしいことを言ってみよう。
現在放映中のアニメだと、おお振りの泉くんがお気に入りです。単体萌えですが、……えっ? えっ? なんですか? あ、夕飯ができたらしいのでそろそろ失礼しますね!

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2010/05/06 02:44 | Comments(0) | おたく
わたくしたちのフィルターは無敵なんですのよ!(2) -腐女子的恋愛論-

このエントリは続きものですので、先に一つ前のエントリをお読み下さい。

(2) -腐女子的恋愛論- では、腐女子的、と言いつつ必ずしも腐女子に限らない視点で恋愛論を展開しました。
そんなわたしは恋愛経験が非常にうすい(何と言いますか、ゼロっていうのも憚られますよね)ので、こういう風に考える人もいるかもね、程度に思っていただければ。

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萌えと恋愛への原動力

以前から腐女子論と名の付く議論でよく言われていることですが、二次——人によっては三次(いわゆるナマモノ)かもしれない——でのあれやらこれやらの妄想は性欲の発露の一種、といったあれ。
男性のオタクに関してはこれはかなり言えるとは思いますが、こと女子については必ずしも当て嵌まらないと思います(男性のことはよくわからないので異論もお待ちしております)。
生物学的に性欲って男女で別のものとも言われていて(強さの違いという意味ではなく)、取り敢えず論点がずれるので詳しいことは割愛しますが。

わたしが常々思うことは、女子にとって、「萌え」や「ときめき」、もっと広く言うと「強く関心を持つ」などといった感情の振れは、根っこが同じでベクトルが少し異なるだけの、ごく近いものなんじゃないかということです。
感情を表す言葉で樹形図をかいたとして、根を同じくしていてあまり遠くない位置にある、というイメージ……かな……。

で、その根っこにある同様の原動力を、恋愛の上手い人はうまく"通常の恋愛"のエネルギ源にできる人なんだと思うんですよね。
原動力というのは、心の動きとしては腐女子向けに言えば"萌え"であり、ちょっとリア充(笑)っぽく言うと"ときめき"であり"何か感じた"みたいな感じでしょうか。
この原動力って、別にベクトルが恋愛でなくても発揮されるものだと思いませんか。
わたしは、腐女子にとっての"萌え"は、ユング的リビドーとよく似てるんじゃないかと勝手に思っています。
そういう意味で、上の議論に立ち戻るんですが、"萌え"は性欲とは直結しないのですよ(直結するのはリビドーはリビドーでもフロイトのほうね)。

世の中の女の子たちは別に性欲を満たすため(だけ)に恋愛しているわけじゃないでしょう。腐女子も例外ではなく。
それを楽しみたいとか、人生を豊かにしたいとか、そういう欲求に付随した選択肢の一つに恋愛があるわけで(違う人もいるかもね)。勿論、腐女子的活動も恐らく選択肢の一つだと思うわけで。

それから、よく「自分は腐女子だから……」などと、恋愛できないことを自分の嗜好のせいにする人がいるけど、それは単に腐女子的活動で十分楽しいから(恋愛という選択肢が必要無い)であって、別に腐ってること自体は恋愛ができない理由にはならないはず。
寧ろ、恋愛がしたいならすれば良くて、恋人ができないことの理由に腐女子趣味を挙げるのは完全に逃げであり責任転嫁だと。
逆に腐女子的活動で十分楽しい人であっても、たまたまその時点では恋人が必要無いと思っているだけとも言える。
敢えて少女まんがみたいなことを言えば、明日、その趣味よりものめり込める恋愛が降り掛かるかもしれないわけでしょう。
……と言ったら友人に「おとめ!」って突っ込まれたんだけど知らんがな。

腐女子にとっても、そうでない女子にとっても、結局恋愛ってそういうものなんじゃなかろうか。
わたくしのようなヌルい女子が言うのはお門違いってはなしですねそうですね……。

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次エントリ (3) -特別普通です- に続きます。

2010/05/06 02:20 | Comments(0) | おたく
わたくしたちのフィルターは無敵なんですのよ!(1) -腐女子定義も個人の自由-
4/30の深夜から翌日未明にかけて、頼まれてもいないのに、何故かtwitterで腐女子論的なものをつぶやきちらかしました。
あれは……完全に深夜のテンションだった…………
今見返すと何を言いたいのかわからない……

で、フォロワーの@kurokoboさん(同級生?のはずだがお会いした事はない)が、どこかにまとめたらいいのではと提案してくださったので、久しぶりにブログを書いてみようかな、ということになりました。
twitterという媒体の性質上140文字という制限でつぶやいているため、考えがぶつぶつ途切れてわけのわからない状態になっていたので、文は補足というか大幅に加筆・成形しています。

最初は何も考えずに始めた考察が、いつの間にか恋愛論を経て趣味論になってたので、まあそういうスタンスで加筆し、3部に分けました。

(1) -腐女子定義も個人の自由-
(2) -腐女子的恋愛論-
(3) -特別普通です-

というかんじです。なんぞこれ。

(1)であるこのエントリでは、腐女子を自認するわたし自身が、腐女子の定義について思うことを述べています。
(2)は腐女子的恋愛論、と銘打ってはいますが、わたし自身が恋愛経験のうすい人間なので、戯言と思っていただいたほうが無難だとおもいます。ほんとに。
(3)は、ゆるーいまとめと番外編です。深夜のテンションで論点を見失っていたことがとてもよくわかります。

現在全てまとめ終わっているので、時間差で記事が公開になっていきます。時間指定予約公開機能を使ってみたかっただけです。昼には全部公開されているはず。
ちなみに、タイトルの「わたくしたちのフィルターは無敵なんですのよ!」というのは、一連の腐女子論をポストし始める前に流れでポストしたつぶやきで、あんまり中身とは関係無いです。

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腐女子と言っても幅広い(とわたしは思う)

Wiki先生によると、腐女子の定義は「男性同士の恋愛を扱った小説や漫画を好む趣味を持った女性のこと」だそうです。
腐女子という言葉の由来自体が、もともとヘテロであるはずのキャラクタに対してホモセクシャルを設定して妄想してしまうなんて自分は腐っているなあ、ということを自称した方の言を発祥としているらしく、だとすると確かに本来の言葉の意味としての「腐女子」は、BLややおいを趣味とする人に当て嵌まる呼称だったのでしょう。

ただし、時を経ると言葉の意味は変化してきます。
「腐女子」を自称するおたく女性の中には、必ずしもBLが好きというわけではない人もいるのです。
寧ろ、「BLはちょっと苦手」という人もいる。
それが、本来なら「やおい好きです」というのと同じであった「腐女子」という呼称を持ち出すのは何故かといったら、やはり「腐女子」という言葉が拡大解釈されるようになったということが言えるはずです。

「腐女子」の「腐」の由来は、「腐っている」と自覚すること。
つまり、「腐女子」という言葉の定義の拡大は、「腐る」ことの定義(狭義での)の拡大によるものだと思うのです。
「腐っている」という言葉を多用して少しややこしくなるので、「やおいを好む」意味の「腐っている」を「腐っている(や)」、「やおい好きに限らない腐女子趣味」と拡大解釈されたほうを「腐っている(拡)」、と表記することにします。プレーンなやつはニュートラルだと思っていただければ。

そもそも、「腐る」という言葉を人間の性質について用いるときは、「性根が腐る」という感じで、「駄目になる」とか「堕落する」という意味を持ちますよね。
BLを好むことは、その言葉そのもの「駄目になる」「堕落する」の意味が拡大されているのでしょうか。
そこはかとなく差別のにおいがしてきましたが……、もしかすると、最初に「腐っている」を「やおいを好む」ことの表現として用いた人は、ホモセクシャルについて差別的な視点を持っていたのかもしれません(あくまでも憶測です)。
逆に、ホモセクシャルを蔑視していないのであれば、「腐っている(拡)」と捉えるべきでしょう。
「腐っている(拡)」が差別的でないのは、どのへんが腐っているかと言えば、「こんなことにうつつを抜かすなんて、自分腐ってるなあ……」という感慨があるという点に尽きると思います(あくまで私見です)。
この「腐っている」は、もともとの言葉の意味である「駄目になる」とほぼ同義ですが、妄想の内容が腐っているのではないのです。
「こんなこと考えてるよりもっとましなことがあるだろうに……でも妄想しちゃう(=あーあ、自分は駄目な奴だな)」という。
わたしの中の「腐女子」の定義はこんな感じです。

こうして「腐女子」の定義を少し拡大してみましたが、定義が拡大したということは、それを包含する小さなまとまりの定義もあるわけです。
これは往々にして腐女子間での軋轢を生み、カテゴライズを完璧に行うことは不可能だろうと思われます。
個々人の萌えの数と同じだけのカテゴリ分けができるはずだからです。
無数の○がかかれ、ところどころ共有部分や包含のあるベン図をイメージしていただけるとわかりやすいかも……しれません。苦情は受け付けません(
勿論、以上はわたしの定義なので、人それぞれ定義は異なると思います。
友人がわたしに腐女子認定されて憤慨していましたし。彼女の腐女子定義はもっと狭いということでしょう。

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次エントリ (2) -腐女子的恋愛論- に続きます。

2010/05/06 01:38 | Comments(0) | TrackBack() | おたく

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